「ひな人形」早く片付けなければならない理由と片付ける昔のコツ
「ひな人形」
早く片付けなければならない理由と片付けるコツ
「ひなまつりが終わると早くひな人形をしまわないと婚期が遅くなる」という言い伝えがありますが、それはあくまでも俗説です。
お節句が過ぎたのにいつまでもひな人形を出しておくようなだらしなさを戒めるための警告に近いものだとされています。
桃の節句は、雛人形に子供の穢れを移して厄を祓う行事でもあります。
「ひな人形」のルーツは、けがれや災いを移して川に流す人型(ひとがた)だとされています。
ひな人形を片付けることは、流し雛を川へ流すのと同じ意味があると考えられ、ずっと片付けずにひな人形をそばへ置いておくと、移したけがれが戻って来てしまうと考えられています。
ひな人形を片付ける際には、カビが生えないように一度外気に当てて湿気のない状態にしてしまいますが、昔の人は一緒に唐辛子を入れていたとされます。
「つるし雛」で飾る「唐辛子」にはかわいい娘に悪い虫がつかないようにという意味がありますが、実は、「唐辛子」は昔から実際に虫除けとして重宝されてきました。
高価な「ひな人形」をしまう際には、乾燥した唐辛子を一緒に入れて虫から守っていまたそうです。