芥川龍之介の名言「道徳は常に古着である」
芥川龍之介の名言「道徳は常に古着である」
3月1日は、芥川龍之介が生まれた日です。
ちょうど130年前の明治25(1892)年3月1日生まれです。
ちょうど130年前の明治25(1892)年3月1日生まれです。
芥川龍之介には、23歳で発表した「羅生門」をはじめとして多くの名作があります。
芥川の作品は、「蜘蛛の糸」「杜子春」といった児童向けの作品も書いていますので、子どもの時からどれか一冊は読んだ方がほとんどだと思います。
そんな芥川の作品の中で、「侏儒の言葉」という警句集をご存じですか?
芥川の作品は、「蜘蛛の糸」「杜子春」といった児童向けの作品も書いていますので、子どもの時からどれか一冊は読んだ方がほとんどだと思います。
そんな芥川の作品の中で、「侏儒の言葉」という警句集をご存じですか?
この「侏儒の言葉」には、皮肉たっぷりの鋭い言葉が連ねられています。
芥川は「道徳は便宜の異名である」とも書いています。
「便宜」とは都合の良いことですから、芥川によると「道徳は自分たちに都合よく作られたもの」だということになります。
道徳に否定的だった芥川が、肯定したものは「良心」です。
「良心が道徳を作ることはあっても、道徳が良心を作ったことはない」という言葉も書いています。
さらに、「道徳」についいて「道徳は常に古着である」とも書かれています。
意味は、「道徳」は着古した服のようにいつも古いものであるということです。