2022-02-25 夏目漱石「吾輩は猫である」本のタイトル決定エピソードが面白い 夏目漱石「吾輩は猫である」本のタイトル決定までが面白い夏目漱石の全作品の中でも最高傑作と言えば「吾輩は猫である」夏目漱石の数ある作品の中でも、この作品だけは読んだことがあるという人は少なくないはずです。そんな「吾輩は猫である」という本のタイトルは、一度聞いたら忘れられないとてもユニークなものです。そんなタイトルが、もしかしたら「猫伝」というタイトルになっていたのかもしれないのです。 この小説は雑誌「ホトトギス」に掲載されました。 その雑誌の編集に関わり、漱石に小説を書くことをすすめた人物が、正岡子規の弟子の高浜虚子です。実は、「吾輩は猫である」のタイトルをつけたのも、高浜虚子だとされています。虚子は後に書いたとされる文によると、「猫伝」がタイトル候補だったそうです。 虚子によると、漱石は「名前はどうでもいいから勝手につけてくれ」と言ったそうで、もしかしたら「猫伝」というタイトルになっていたのかもしれません。 もしそうだったら、ここまで有名な小説になっていたかどうか、想像できませんよね。 kenbunroku-net.com