2021-06-23 「四面楚歌」の由来となった項羽と劉邦の戦い 「四面楚歌」の由来となった項羽と劉邦の戦い 紀元前3世紀、秦の始皇帝亡き後、項羽と劉邦は、天下をかけて戦いました。 勝ったのは、劉邦の国・漢が天下を取りました。そして、「もはやこれまで」と負けを悟ったのは、項羽が最後の砦の周囲から楚の歌が聞こえたからです。味方だったはずの兵が、敵に取り込まれ、漢の兵隊の一員になっていたからです。ここから生まれた言葉が「四面楚歌」です。 そのことは、「史記」でこのように記されています。 夜聞漢軍四面皆楚歌。項王乃大驚日、漢皆己得楚乎。是何楚人之多也。「史記」 「漢の軍が皆で楚の歌を歌っていた。項羽は大いに驚いて曰く、漢は既に楚を手に入れたのか。敵の軍に何と楚の人が多いことか」という意味です。 kenbunroku-net.com